「問題解決」を読んで
論理的にモノゴトを考えるときに、「なんとなく」目的 -> 手段を考えたり、MECEになってるかとかを考えているが、 果たしてその考え方や想定が適切かどうか気になったので、読んでみた
本からの抜粋
問題解決の3ステップ
Where : 問題がどこにあるのか
Why : その問題の原因はなにか
How : ではどうすればよいか
基本中の基本、というところであるが、自分が説明するときにWhereとWhyが割とセットにしてしゃべったり思考したりしてしまってる気がした。
結果としてHowはそこそこ的を得たものにはなっていると思うが、説明するときとかにどこの話をしているのか曖昧になると、聞き手にとっては伝わりにくくなってしまう可能性があるなと思った。
このあたりは意識したい。
問題特定のポイント
1 問題の全体を正しく捉える
2 問題を適切に絞り込む
3 論拠をつけて問題を特定する
1については、一言に「体調が悪い」といっても「頭痛」や「腹痛」であったりと発生場所が様々だったりするので、ターゲットにした全体(この例でいう「体調が悪い」)から全容を正しく捉えるようにする必要がある。
2については、「腹痛」といったときに、お腹のどこが痛いのか、どう痛いのかなど詳細を特定する必要があるということ。
3については、その腹痛という症状の観測が適切かを判断するものになる。触診して確かに痛いかどうかなど検査する必要があるということ。
全容把握や絞り込みが適切かどうかが結構怪しいなと思う。
結構気を抜くと過去の経験則から「こんなかんじだろう」であったり「ここが怪しい」とサクッと答えを出してしまっていることがある気がする。
だからこそ「全体を正しく捉える」が大事になってくるんだろうな・・・
もしくはきちんとどこまでがスコープかを提示する必要がありそう
分解と深堀りの違い
- | 分解 | 深堀り |
---|---|---|
目的 | Where : 問題の所在地を突き止める | Why : 原因を突きとめる |
意味 | あるものを単に分ける : MECE | あるものの「因果」「理由」を考える |
これも多分意識しないと、分解したいのか深堀りしたいのかが曖昧になる気がする。特に気がついたら深堀りしがち。。
「4W」で多くの切り口を洗い出す
When : いつ起きた問題か
Where : どこで起きた問題か
Who : 誰が起こした問題か
What : 何についての問題か
上記の内容を見てまず思ったこととしては、この観点を意識できていないことが多く、課題点をブレストして出し切るのが弱かったんじゃないかと思った。
この項目を意識すればもう少し網羅的に課題を考える気がする。
※ロジックツリーをうまく使おう
「論拠」と「原因」違い
論拠 : 問題が問題である理由 原因 : 問題が発生してしまう理由
「なぜ旅行に出かけるのですか」
-> ①リフレッシュしたいから
-> ②家族に言われたから
①は目的(for)、②は理由(because)
ここが曖昧になりがち
問題が問題である理由はきちんと把握した上で合意形成を行う必要がある。
「なぜなぜ分析」の8つのポイント
<深く>掘り下げる
①Where で絞り混んだ問題から掘り下げる
②「なぜ」を繰り返す
③論理の飛躍に気をつける
④打ち止めになるまで彫り続ける
<広く>掘り下げる
⑤もれなく幅広く可能性を考える
<正しく>掘り下げる
⑥事実で確認する
⑦正しい日本語で掘り下げる
⑧「自分を主語」として掘り下げる
もちろんどれも大切だと思うが、個人的に興味深いところは⑦である。
誰かに説明するときには言葉のチョイスにすごく悩む。
誤解を与えず、極力同じ認識になるように言葉を選ばなければ、間違ってモノゴトが進んでしまう可能性がある。
あるべき姿設定の流れ
視点を定める
①大目的 : 何をやりたい will
②内部環境 : 何ができる can
③外部環境 : 何が必要 must
目的を具体化する
- 誰が
- 何を
- どうする
目的を指標化する
KGI
個人的に視点を定める際にはまず圧倒的にwillで「そもそもどうあるのが理想か」みたいなのを叩きだしたあとにmust -> canあたりで現実的な答えを出してくのがいいんじゃないかと思ってる。
「課題」ということば
「課題」という言葉は「問題」「原因」「対策」という意味で用いてもさほど違和感がないところが厄介である。
「問題」と「原因」という言葉も曖昧になりがちなので、より分かりづらい表現な気がした・・・
言葉は正しく使いたい。
このあたりは意識して問題を分析して、解決できるようにしたい